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論文

多目的高温ガス炉用構造材料2 1/4 Cr-1Mo鋼の経時劣化評価

鈴木 雅秀; 古平 恒夫; 奥 達雄; 深谷 清

日本学術振興会耐熱金属材料第123委員会研究報告, 27(1), p.11 - 20, 1986/00

原研で開発中の多目的高温ガス実験炉では、圧力容器の使用温度が約400$$^{circ}$$Cとなり、圧力容器材として2 1/4Cr-1Mo鋼が使われることが予定され、検討が加えられている。本報告は2 1/4Cr-1Mo鋼の材料特性の評価をする上で最も基本となる長時間時効特性について一連の実験結果を整理したものである。 以下に得られた結論を列挙する。VHTRの寿命期間で、 1)室温強度の低下は、AN材、NT材ともに軽微であると考えられる。 2)高温強度については、NT材では軽微であるが、AN材では500$$^{circ}$$C以上の試験温度での強度低下が顕著となる。 3)NT材では延性脆性遷移温度の上昇が起こり、破面解析より、寿命末期(400$$^{circ}$$C,20万時間と想定)で60$$^{circ}$$C程度の上昇が予想される。

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